簡単かつ、難しいボイス収録。

ボイス収録のシステム構築は、さほど難しい物ではありません。

音楽的な色付けやエフェクトはあまり必要なく、素材そのものの音をクリアに録れるシステムさえあれば収録が出来ます。中～上位機種のオーディオインターフェースと、それなりのコンデンサーマイクがそろえば、一応の収録が出来るシステム環境は整うでしょう。

しかし同時に、ボイスほどセルフレコーディングの難しい音はありません。

ボイスの収録には、システム以上に録音環境、そして何より技術と知識が必要です。
ボーカル以上に音量の上下が激しいボイスの収録の場合、一定の入力ゲインだとすぐにピークを打ってしまい、音が歪んでしまいます。かと言って、コンプレッサーやリミッターといったダイナミクスを調整するエフェクトを過度にかけてしまうと、セリフや声の細かいニュアンスが台無しになってしまいます。ですから通常のボイス収録の場合、エンジニアがリアルタイムで音声入力レベルの調整をしつつ収録していきます。

セルフレコーディングで、キャラ設定や台本の流れを意識しつつ、セリフを演じながらレコーディングの状態まで気にして録る、というのは相当な難易度です。
かと言って『まず録ってから、リプレイで演技と録音状態を確認し、リテイクを録る』という、セルフレコーディングの一般的な流れでは、時間もかかってしまいますし、何より演技に集中できません。本来ならばしっかり声を張って演じたいようなセリフでも、音量が気になってテンションが落ちてしまう、では本末転倒です。

録音環境も大事です。

もちろん、録音環境も大切です。どんなにクリアに録れる機材を揃えたとしても、録音環境が普通の部屋では、声の魅力を余す事なく録るのは至難の業です。

ボイスは楽曲内で使われるボーカルや楽器と違い、基本的に『声＝完成音源』となる物です。ですから、音楽系のレコーディング以上に録音環境の影響を受けてしまいます。

例えば、家の中の環境音や外からの外部音、吸音や収音が計算されていない部屋の余計な響き、エアコン等の一般家電と同じ電源を使う事による電気ノイズ。一般的な部屋は、普段は気にならない余計な音、すなわち環境ノイズの宝庫です。そして優秀な機材であればあるほど、そういった余計な音まで全てノイズとしてクリアーに録れてしまいます。

もちろん後から、ノイズリダクション系のエフェクトや波形のトリートメント作業で、ある程度のノイズ除去は可能です。しかし、音と被っているノイズを消すという事は、生かしたい音の成分まで少なからず消す、という事になります。まったくの無破壊で、本来の音とノイズを完全に分離する事は、残念ながら現代の技術では不可能です。どんなに素晴らしいな声や演技を録れたとしても、その全てを生かしきれないのでは、あまりにも勿体ありません。

当たり前を、誰にでもお手軽に。

もちろん通常のMAスタジオやアフレコスタジオでは、上記のような問題は起こりえません。とはいえ一般的な商業スタジオを使用するとなると、やはりそれなりの手間と予算が必要になってしまいます。

こういった当たり前の技術や環境を、誰にでも気軽に使って頂ける価格でご提供したい、その思いで当スタジオは運営しております。

当スタジオでのボイスレコーディング費用の目安は、上記の通りです。こちらの費用には、スタジオ使用料や機材使用料はもちろん、通常のスタジオでは別途必要な、ボイス収録におけるディレクションやエンジニアリング等のスタッフ費用まで、全て含まれた価格になっております。

ボイスディレクションの経験も豊富なエンジニアが責任をもって、商業スタジオと同クオリティのボイスを丁寧に収録させて頂きます。

ボイスドラマからナレーション、ガイダンスまで。

収録させて頂きますボイスは、何にお使いの物でしょうか。

アニメ、ゲーム、ドラマCD、動画ナレーション、企業ガイダンス。その他、どのようなコンテンツでも、まずはお話を聴かせて頂きまして、そのコンテンツに合わせたボイス収録を進めさせて頂きます。