いつもの環境で、生きた音を録る。

レコーディングスタジオは設備面でも音響面でも、音を録るには完ぺきな場所です。

反響音、残響音まで全て計算されている空間に一流の機材。さらに、それを巧みに操り最高の音を一瞬たりとも録りこぼさないエンジニア。音を収録するための場所なのですから当然の事ではありますが、「良い音を録る」その一点だけで言えば、レコーディングスタジオ以上の場所はありません。

しかし「良い演奏を録る」という点においては、必ずしもレコーディングスタジオが最適な場所ではありません。

レコーディングスタジオは、とても特殊な環境です。慣れないヘッドホンを着け、キューボックスと呼ばれる自分用のミキサーで音量バランスを整え、クリック（メトロノーム）を聞きながら演奏し、エンジニアやディレクターの指示をヘッドホンで受ける。さらに、コンソールルームに居るエンジニアや関係者が、ガラス越しに演奏しているこちらをじっと見ている。こんな状況下でいつも通りの演奏をするには、相応の慣れと経験が必要です。いつもと違う環境と緊張で思った通りの演奏ができなかった、そんな事も多々あります。

「良い音で録る」事は、確かにレコーディングにおいて優先すべき事項ではあります。しかし、特にバンドサウンドやジャズのような、演奏その物の雰囲気やアンサンブル、グルーヴをパッケージングするような音楽に関しては、多少の音質を犠牲にしてでも「良い演奏を録る」という方向に重点を置いた方が、結果的に良い音楽としてレコーディングが出来る、そんな事はプロの世界においても良くある話です。

当スタジオでは、普段練習をしてるリハーサルスタジオやご自宅等、プレイヤーが演奏しやすい環境まで機材を持ってお伺いしまして、出張でレコーディングをさせて頂く事が可能です。

いつもの慣れている環境で普段通りに演奏をし、それを収録していく。確かに音質的にはレコーディングスタジオに多少劣るかもしれません。しかしそれ以上に、普段通りの自然な演奏、生きている音をそのまま録音できるという事は、ジャンルによっては音質以上にとても大きなメリットだと言えるでしょう。

音質面でも妥協はしません。

演奏重視。
とはいえ、やはり何度も繰り返し聴かれる事になる音の収録ですから、音質面でも可能な限り妥協はいたしません。

レコーディングスタジオと同等レベルのマイクやマイクプリアンプ、アウトボード、インターフェース等といった機材を持ち込み、ドラムはもちろんギター、ベース、ボーカル、さらにはバンド全体の一発録りまで、どのようなレコーディングでも柔軟に対応させて頂きます。

確かに音響面や収録の柔軟性においては、設備の整ったレコーディングスタジオでの収録には敵いません。しかし上質な機材と、何より知識と経験に基づく音楽的な工夫で、素晴らしい演奏をより良い音で残すお手伝いが出来ればと考えております。

ご自宅でも。ライブでも。フィールドワークでも。

収録場所は、どのような場所でも問題ありません。

リハーサルスタジオはもちろん、ご自宅までお伺いしてのナレーション録り、ライブ会場での収録、セミナー会場や講演会場での集音、さらには環境音を収録するためのフィールドワークまで、どちらへでもお伺いさせて頂きまして、その環境下において可能な限りの最高音質で、収録をさせて頂きます。

またライブ収録に関しましては、ライブ音源やライブ映像用の専門的な収録も、もちろん可能です。この場合は、また別途でのお手配となりますので、ご依頼時やお打合せの際にでも、お気軽にご相談頂けましたら幸いです。

最短3時間から。もちろん長時間の収録も可能です。

当スタジオの出張レコーディング費用は、ライブ音源用の収録等の特殊な場合を除き、原則、時間計算にて頂戴しております。

ボーカルやボイス、ギターやベースの楽器単体の収録といった、簡単なセッティングで収録が可能なレコーディングに関しましては、セッティングや撤収の時間も含めまして、最短で3時間からお受けする事が可能です。

もちろん、1日ロックアウトの長時間収録や、数日間といったロングスパンでの収録もお受けできますのでお気軽にご相談頂けましたら幸いです。

価格に関しましては、一応の形で定価を決めさせて頂いてはおりますが、ご予算をお伺いしました上で、可能な限りご相談にお応え出来るよう努めさせて頂きますので、どのような案件でも、まずは一度、ご相談頂けましたら大変ありがたく思います。

また、ライブ音源やライブ映像用の音声収録等、特殊な収録が必要な場合はまた別途お見積りさせて頂きますので、まずはお気軽にご相談頂けましたら幸いです。