生で収録された音の存在感を、誰でも気軽に。
DTMソフトが発達し、わざわざスタジオへ収録に行かなくても、ほとんどの音はソフトウェア音源上で再現できる時代になりました。
ドラム音源はもちろん、ストリングスや金管、木管などのオーケストラ系音源、二胡やシタール、カンテレと言った民族楽器系の音源、歌詞も入力可能なクワイア音源、さらに、昔は打ち込み臭さが取れず使い勝手の悪かったギターやベースの音源まで、今ではリアルで使い勝手が良い音源が増えてきています。
とはいえ、しっかりマイクを立てて生で収録された音と比べてしまうと、打ち込みの音色は、まだまだ見劣りしてしまうのも、また事実です。
打ち込みでは再現が難しいジャストのビートから絶妙にズレた音は、そのズレ自体がグルーヴとなって、楽曲に生きたアンサンブルと独特のオリジナリティを生み出します。実際に楽器を演奏した時のアタック感や強弱のダイナミクス、マイクを立てる事で得られる空気感も、打ち込みやリバーブ系のエフェクト等だけでの再現は難しいでしょう。仮にMIDIデータを丁寧に作り込んで、生演奏に近しい物が作れたとしても、そこまで作り込むのには莫大な時間がかかってしまいます。
当スタジオでは、こういった打ち込みでは再現の難しい生楽器のレコーディングはもちろん、たとえご自身で演奏できない楽器でも、演奏できるプレイヤーのお手配を含め、生楽器の音を可能な限り手の届くご予算でご提供させて頂きます。
ご予算のあまり無く打ち込みに頼らざるをえない商業作品はもちろんのこと、DTMや同人等のインディーズ音楽でも、生で収録された本物の音をどなたでも気軽に使えるようにしたい、その思いから当スタジオは運営しております。
打ち込み臭さを簡単に取り除く、リアンプという魔法。
リアンプという作業をご存じでしょうか。
既に収録された音や打ち込みで製作された音を、アンプやアナログコンソール、アウトボードエフェクト等の外部機器を通して再生しながら録音し直す作業で、プロの現場でも良く行われる、珍しくない工程です。この作業の目的や用途は様々ですが、大体の場合は、何らかしらの欲しい音を得るために、その狙った音が作り出せるアナログ機材を通して収録する、という事が多いです。
しかしDTMで製作された音の場合、上記の目的に加え、もう一つ重要な意図があります。それは「DTMの打ち込み臭さ、シミュレーターのデジタル臭さを取り除く」という意図です。
未だにPC内部だけで完結した音には、どうしてもデジタル特有の、いわゆる打ち込み臭さは付いて回ります。もちろん、これが良い方向に働く場合も多々あります。特にEDM等の打ち込みを主体とした音楽ならば、このデジタル的な音、鋭角的でハイファイな音こそがサウンドの肝である事も多く、よほど狙った音が無い限り、あえてアナログ機材を通す意味はあまりありません。
しかし、バンドサウンドやクラシック、ジャズ等の生楽器を主体とした音楽の場合、多くはこういったデジタル的な音が、作られている感、すなわち打ち込み臭さやDTM臭さといった物に直結してしまいます。それを簡単に払拭するのが、リアンプという作業なのです。
ギターの音を、きちんとキャビネットで鳴らしてマイクで収録し直す。ピアノやストリングス等の生音系の音を、アナログ系のHAやコンソールを通す。それだけでも、PC内部だけで完結した音よりも格段にデジタル臭さは軽減します。もちろん、実際に生で収録された音には敵いません。しかし、生演奏を収録する時間や予算をかけず、簡単なひと手間だけでリアルな音に近づける、リアンプはまさにそんな、魔法の作業です。
当スタジオでは、全ての音をNEVE、SSL、APIといった名器と呼ばれるアナログ機材のHA、ミキサーを通して再録いたします。もちろん、ギターのリアンプの際にはギターアンプを通し、キャビネットにマイクを立てて、実際のギター収録と全く同じ形で再録いたします。トラックの打ち込み臭さが気になる。もう少し音のリアル感が欲しい。でも生演奏を手配する時間と予算は無い。もしそういったお悩みがございましたら、ぜひお手軽なリアンプをお試し頂ければと思います。
オンラインで。立ち合いで。リアルタイムに確認。
楽器収録、リアンプ、共に実際にお立会い頂いたりオンラインでご確認頂きつつ、リアルタイムでの進行が可能です。もちろん、全ての制作をお任せ頂く形での制作も可能ですので、どういった音、どういった進行がご希望かを、お打合せの際にお伺いできましたら幸いです。
楽器収録・リアンプ作業
ご依頼からご納品までの流れ
①まずはお問い合わせフォームから
ご依頼はもちろん、ご不明点、ご相談等、何でもお気軽にお送りください。
まずはこちらのお問い合わせフォームから、ご連絡ください。
具体的なご依頼はもちろんのこと、ご依頼の前に不安な点や疑問点、さらに、ご相談レベルのお話まで、どんな些細な事でも、どうぞお気軽にご連絡頂けましたら幸いです。
②要望書と資料のご提出、収録予定日の確定
要望書へのご記入と併せまして、収録希望日を承ります。
具体的なご依頼の方向に進みましたら、収録前に要望書へご記入頂きまして、収録する内容の詳細をご確認させて頂ければと思います(要望書のフォーマット例はこちら)。
併せまして収録の希望日をお教えください。もし外部演奏者のお手配など、別途調整が必要な物が御座いましたら、スケジュールの調整をさせて頂き、収録予定日時の確定をもって本予約とさせて頂きます。
収録に際して使用致します、楽曲データや譜面等の資料は、外部演奏者をお手配させて頂く場合には収録日の2週間前までに、ご自身による演奏や、リアンプ等、当スタジオ内で完結する収録に関しましては、3日前までに、それぞれご送付頂けましたら大変ありがたく思います。
③レコーディング
収録日当日は、原則お立会いをお願い致します(オンライン可)。
ご収録日当日は、ご自身で演奏される場合や、直接のお立会いをご希望の場合は、収録時間までにスタジオへ直接お越しください。
リアンプ作業、もしくは外部演奏者による収録で、オンラインでのお立会いをご希望の場合は、レコーディング開始10分前くらいを目途に、オンラインにてスタジオ内とお客様を繋げさせて頂きます。
直接、もしくはオンラインでお立会いの下、演奏やアンプ設定、エフェクトの調整等、サウンドをご確認頂きつつ、収録を進行させて頂きます。
④収録データのご納品
最終確認をして頂きまして、データをご納品いたします。
楽器収録やリアンプの場合、原則、その場で最終確認をして頂きまして、そのままデータをご納品させて頂きます。
直接のお立会いの際は、USBメモリや外付けHD等、外部メモリをお持ちいただけましたら、そちらに収録データをお納めさせて頂きます。もちろん、オンラインでのご送付も可能です。
別の収録テイクやパターン違い等、複数の収録データをご希望の場合は、データの整理に少々お時間を頂戴いたしますので、その際はまた後日、データをお送りする形でご納品させて頂きます。
本物の音を、気軽に使えるコストで。
当スタジオでの楽器収録、リアンプ作業のご予算の目安は、以下の通りになっております。
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楽器・ボーカル・ボイス収録
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¥6,000/ 1H
- レコーディング
- エンジニア費込み
- 機材費込み
- ご依頼・ご相談
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出張レコーディング
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¥7,000/ 1H
- レコーディング
- エンジニア費込み
- 機材費込み
- ご依頼・ご相談
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ギター・ベースリアンプ
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¥10,000/ 曲
- レコーディング
- エンジニア費込み
- 機材費込み
- 曲長無制限
- リテイク3回無料
- ご依頼・ご相談
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ボーカル収録・編集セット
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¥30,000/ 曲
- レコーディング
- エンジニア費込み
- 機材費込み
- 曲長無制限
- ピッチ、タイミング補正
- リテイク無制限
- ご依頼・ご相談
当スタジオ内で収録する場合は、スタジオ使用料やエンジニア費、機材費といった上記以外の費用は一切かかりません(外部演奏者を手配させて頂きます場合は、別途、演奏者への料金が発生いたします、ご相談ください)。
通常のレコーディングスタジオでの収録よりも可能な限りコストを抑え、どなたにでも気軽にレコーディングスタジオクオリティのサウンドをご提供できればと考えております。
価格に関しましては、一応の形で定価を決めさせて頂いてはおりますが、ご予算をお伺いしました上で、可能な限りご相談にお応え出来るよう努めさせて頂きますので、どのような案件でも、まずは一度、ご相談頂けましたら大変ありがたく思います。